EMCA (NPO法人)EAPメンタルヘルスカウンセリング協会は、EAP資格の認定と従業員支援プログラムを担うEAPメンタルヘルスカウンセラーを育成し、働く環境の改善に貢献してまいります。

EMCAスキルアップ研修

スキルアップ研修

 

 

1.「トラウマインフォームドケア(TIC)の理解と実践」

 日程

<来校スタイル> 

2024年6月16日(日)& 6月23日(日) 全2回での開催

16:10~18:40(2.5時間×2回)

 

 講座の背景と内容

日本でもトラウマインフォームドケアという言葉が、見聞きされるようになってきました。“トラウマの理解に基づくケア”などと説明され、その概念も漠然と知られるようになってきているものの、具体的に現場のどのような実践のことを指しているのか、どのように現場に導入していけば良いのか、まだまだ日本の各領域において、試行が始まったばかりです。

トラウマとは狭義では危うく死にそうになったり、重傷を負ったり、性的暴力を受けたりする出来事のことを指します。PTSDの診断には、この狭い意味での「トラウマ」を体験していることが前提になります。

広い意味での「トラウマ」は、本人にとって身体的または感情的に有害で、長期的な影響を与える体験を含みます。たとえば、子どもの頃の両親の別居、家族の精神疾患、家族の自殺、貧困、いじめなども広い意味での「トラウマ」に含まれます。今回の研修では、この広い意味での「トラウマ」も含めてトラウマとして扱います。

トラウマ・インフォームド・ケア(TIC) とはトラウマの影響の理解と適切な手法で対人
援助をするということ。近年、アメリカや欧州を中心に注目を集めているアプローチ方法
です。セッションにおけるカウンセラーのかかわりが、意図せず当事者のトラウマを再
び思い出させ,“再トラウマ体験”として心に傷を負わせてしまうことがあります。

本研修を通じてトラウマインフォームドケア(TIC)という概念や理論を確認し、EAP領域などでの実践をイメージしながら、トラウマインフォームドケアの普及の可能性を探っていきます。トラウマをどのように扱えばいいのか不安を抱えているカウンセラーの方、トラウマのケアや支援に興味のある方、ぜひ一緒に学びませんか?

【学習内容】

Program1(2.5時間)
・トラウマティックストレス
・トラウマメガネがないとなぜ困るのか
・トラウマ反応~3F~
・トラウマの中長期的影響
・PTSD
・複雑性PTSD

Program2(2.5時間)

・トラウマインフォームドな見方
・ACE(逆境的小児期体験)と健康リスク
・TICの視点で変わる見立て
・TIC4つのR
・支援者のトラウマ
・安心安全な関わり

【こんな方におススメ】

・身の回りにトラウマティックな体験をした人がいて、力になりたいと思った経験のある方や、カウンセリングでトラウマのケースを扱っている方。
・トラウマについて学びたい方

・ただし、ご自身にトラウマティックな体験をお持ちの方は、医師と相談のうえで慎重にご判断ください。

【この学びでこんなことができるようになる】

トラウマ体験があるからといってすべての人がPTSDを発症するわけではなく、トラウマに特化したケアが必要になるわけではありません。しかし、精神疾患の診断がつかなくても、トラウマの影響は私たちの感情や行動や身体的反応のパターンとして残っていることが珍しくありません。

トラウマインフォームドケア(TIC)は、トラウマ体験を聞き出だそうとするものではなく、トラウマ体験があるとわかっている人にだけ特別なケアを提供しようとするものでもありません。すべての人にトラウマ体験の影響があるかもしれないということを念頭に置いてケアを行おうとする考え方です。

つかみにくくて、語られにくい、でもとても多くの人が経験しているものだから、みんながトラウマ体験を持っていることを前提にして考えてみよう、ということです。TICを学ぶことにより、トラウマに配慮したカウンセリング姿勢を身につけて、適切にクライエントに向き合うことができ、支援者自身も心理的安全を確保できるようになります。

 講座情報

受講料:12,000円(税込)
会場: リカレント新宿
講師: 笠置佳央先生(公認心理師・精神保健福祉士)
定員: 約30名

※最少催行人数5名

お申し込みはこちら >

 

講師紹介

笠置佳央 先生 Yoshiteru Kasagi
公認心理師/精神保健福祉士
上司がうつ病で倒れる経験からメンタルヘルスに関心をもち、人事職の傍ら社内EAPとして従業員のメンタルヘルス向上に寄与。EAPの有用性を感じ人事職の経験を活かした対人・組織支援をするために独立し「カウンセリングあすいき」を開業。産業領域のみならず、大学相談室や被災地支援・惨事ストレスケアにも活動中。

 

2.「鈴木先生のカウンセリング体験講座」

 日程

<来校スタイル>

①2024年5月26日(日)16:10~18:40 ※満席
②2024年6月23日(日)16:10~18:40 ※NEW!

 講座の背景と内容

メンタルヘルスカウンセラーとして自己理解を深めるために、クライエントとなって、プロのカウンセラーである講師による実際のカウンセリングを公開で受けていただくものです。
終了後、陪席者(見学者)としてワークショップに参加した受講生とともに、そのセッションの振り返りや考察をその場で受けていただきます。

クライエントの方は自己理解を深めて自身と向き合いながらカウンセラーとしての適性について自己の振り返りを行います。これによって自らがカウンセリングを行うにあたっての課題や留意点を知ることができます。

クライエント体験の対象者は、eMC資格取得済みの方限定となります。一方、ワークショップに参加可能な対象者は、現在リカレントスクールでEAP講座を学んでいる受講生も含め、どなたでも参加ができます。

■学習内容
・50分間のカウンセリング体験
(本当のクライエントとしてプロのカウンセリングを受ける体験)
振り返りと考察を陪席者の受講生とともにワークショップ形式で実

■定員
①クライエント体験 1名のみ
②ワークショップ陪席参加 8名まで

クライエントの方はセッションの中で自身の課題や特性などと向き合うことになります。
クライエントになる方には事前に簡単なフェイスシートを提出していただき、クライエントとしてリアルなカウンセリングが受けられる状態かどうかの確認をさせていただきます。
クライエントの方は実際のカウンセリングを受けることになるので個人情報等を他の受講生に知られてしまうことを予めご了承の上、お申込みください。
*ワークショップ陪席参加の方には、クライエントの個人情報への守秘義務の誓約書を提出していただきます。

 

 講座情報

WORK SHOP「鈴木先生のカウンセリング体験講座」

日程: ①2024年5月26日(日)16:10~18:40 ※満席
②2024年6月23日(日)16:10~18:40 ※NEW!

受講料:5,500円(税込)
会場: リカレント新宿
定員: 8名
講師: 鈴木改士先生(公認心理師・PSW・社会福祉士)

※eMC資格更新ポイント:4pt付与
※最小催行人数:クライエント1名を含む合計5名


お申し込みはこちら >

 

講師紹介

【講師 Profile】杉山 崇 先生 Takashi Sugiyama
精神科、教育、福祉、産業など各領域の心理職を経て日本学術振興会特別研究員に。神経(脳)活動・心理過程・社会的関係の相互作用を考慮したうつ病研究を行う。「心理学で幸せを増やす」をテーマに教育研究および心理・キャリア相談に従事する一方でテレビや雑誌などメディアを通じた啓発活動の実績も多数。

 

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