あらゆる対人支援スキルが向上する!
講座の背景
ブリーフセラピーとは、アメリカの精神科医兼催眠療法家のM.H.エリクソンを起源とする心理療法の総称です。その特徴は「解決志向」。
従来の対人支援法は「問題志向」であり、専門家による問題の分析に強い関心を払ってきました。精神医療等はその代表です。症状という問題に関する情報を詳細に収集し、診断名をつけ、診断名に対応する治療方法を専門家が選択するというモデルです。
一方、解決志向アプローチは、その名の通り「解決志向」であり、クライエントによる解決像の描写と逆算に関心を払います。問題そのものより、問題が解決した状態に関する情報を詳細に収集し、そこから今何ができるのかをクライエント自身に選択してもらうというモデルを提示したのです。
「何ができていないか」「何が足りないのか」ではなく、「どうなりたいのか」「そのためにどこまででできているのか」「更に何が必要なのか」という考え方をしていくため、クライエント自身の前向きな取り組みに繋がりやすいという利点があります。
解決志向アプローチは、「対人支援のOS」と表現されることがあります。習熟すれば、カウンセリングはもちろんのこと、コーチング、コンサルティング、セミナー等あらゆる対人支援の質を、底上げすることができます。
シンプルで理解しやすい。しかし実践は難しく、奥深い。そんな解決志向アプローチの世界を、覗いてみませんか?
講座概要
以下のような内容で、基礎理論から実践スキルまで、事例やプロフェッショナルのデモンストレーション、ロープレなど、バラエティに解決志向アプローチにふれていきます。
とても興味深く、学び豊かな15時間になること、間違いありません!
Session① 序論
解決志向アプローチを体感していただいた上で、解決志向アプローチの成立ちと現代の心理療法における位置づけを振り返ります。講師が受講生と解決志向アプローチによる対話を実演。
Session② 人間観
解決志向アプローチが、人や対人関係をどのようなものと見なし、理解するのかを学びます。事例演習等による練習を行います。
Session③ 実践者の役割
解決志向アプローチを実践するときの、クライエントへの接し方の基本原則を学びます。
Session④ 手順と技法
何から始めどのように進め、どのようにして終えるか、相談手順の全体像を理解します。次に、専門書でもあまり取り上げられない、解決志向アプローチの見立て、技法活用を学ぶ。
Session⑤ 実践上の留意点
解決志向アプローチは、理論自体はシンプルですが、実際に行ってみると難しい部分がたくさんあります。実践上躓きやすいポイントとその対処を学びます。
※上記講座概要は、予告なく変更されることがあります。
こんなことができるようになる!
・ブリーフセラピー解決志向アプローチの全体像を理解し、実践ノウハウを学ぶ。
・人の話の中に潜む「解決の芽」に注目しやすくなり、既存の対人支援スキルの質が向上する。
・1on1ミーティングや部下のマネジメント等、短時間面談にも活用できる。
こんな方にオススメ
・解決志向アプローチをゼロから知りたい人
・相談してくれている人の動機づけに難儀する人
・前向きなコミュニケーションに関心のある人
募集要項
学習時間 | 15時間(1回7.5時間×2回セット) |
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日程 | 【2025年2月クラス】※予約受付スタート! 2025年2月15日(土)& 2月22日(土) <ZOOMオンライン開催> 10:00~18:40 |
定員 | ZOOMオンライン開催 約20名 |
eMC資格更新ポイント | 30pt付与 |
受講料 | EMCA会員 39,600円(税込) |
会場 | リカレント新宿 |
担当講師
<講師プロフィール>
臨床心理士/公認心理師。心理系大学院修了後、法務省矯正局心理技官、EAP専業企業を経て、外資系企業のEAPコンサルタントとして活動中。解決志向アプローチを土台としたカウンセリング・コンサルティング・コーチング・セミナー等を実践し、人と組織が抱えるメンタルヘルス及びキャリアの課題を、自らの力で解決できるようになることを後押ししている。
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EMCAアカデミーサポートデスク/中川
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