EMCA (NPO法人)EAPメンタルヘルスカウンセリング協会は、EAP資格の認定と従業員支援プログラムを担うEAPメンタルヘルスカウンセラーを育成し、働く環境の改善に貢献してまいります。

EMCAスキルアップ研修

スキルアップ研修

 

 

1.「トラウマインフォームドケア(TIC)の理解と実践」

 日程

<来校スタイル> 

2023年1月15日(土)1回での開催

10:00~16:00(5時間)

 

 講座の背景と内容

日本でもトラウマインフォームドケアという言葉が、見聞きされるようになってきました。“トラウマの理解に基づくケア”などと説明され、その概念も漠然と知られるようになってきているものの、具体的に現場のどのような実践のことを指しているのか、どのように現場に導入していけば良いのか、まだまだ日本の各領域において、試行が始まったばかりです。

トラウマとは狭義では危うく死にそうになったり、重傷を負ったり、性的暴力を受けたりする出来事のことを指します。PTSDの診断には、この狭い意味での「トラウマ」を体験していることが前提になります。

広い意味での「トラウマ」は、本人にとって身体的または感情的に有害で、長期的な影響を与える体験を含みます。たとえば、子どもの頃の両親の別居、家族の精神疾患、家族の自殺、貧困、いじめなども広い意味での「トラウマ」に含まれます。今回の研修では、この広い意味での「トラウマ」も含めてトラウマとして扱います。

トラウマ・インフォームド・ケア(TIC) とはトラウマの影響の理解と適切な手法で対人
援助をするということ。近年、アメリカや欧州を中心に注目を集めているアプローチ方法
です。セッションにおけるカウンセラーのかかわりが、意図せず当事者のトラウマを再
び思い出させ,“再トラウマ体験”として心に傷を負わせてしまうことがあります。

本研修を通じてトラウマインフォームドケア(TIC)という概念や理論を確認し、EAP領域などでの実践をイメージしながら、トラウマインフォームドケアの普及の可能性を探っていきます。トラウマをどのように扱えばいいのか不安を抱えているカウンセラーの方、トラウマのケアや支援に興味のある方、ぜひ一緒に学びませんか?

【学習内容】

Program1(2.5時間)
・トラウマティックストレス
・トラウマメガネがないとなぜ困るのか
・トラウマ反応~3F~
・トラウマの中長期的影響
・PTSD
・複雑性PTSD

Program2(2.5時間)

・トラウマインフォームドな見方
・ACE(逆境的小児期体験)と健康リスク
・TICの視点で変わる見立て
・TIC4つのR
・支援者のトラウマ
・安心安全な関わり

【こんな方におススメ】

・身の回りにトラウマティックな体験をした人がいて、力になりたいと思った経験のある方や、カウンセリングでトラウマのケースを扱っている方。
・トラウマについて学びたい方

・ただし、ご自身にトラウマティックな体験をお持ちの方は、医師と相談のうえで慎重にご判断ください。

【この学びでこんなことができるようになる】

トラウマ体験があるからといってすべての人がPTSDを発症するわけではなく、トラウマに特化したケアが必要になるわけではありません。しかし、精神疾患の診断がつかなくても、トラウマの影響は私たちの感情や行動や身体的反応のパターンとして残っていることが珍しくありません。

トラウマインフォームドケア(TIC)は、トラウマ体験を聞き出だそうとするものではなく、トラウマ体験があるとわかっている人にだけ特別なケアを提供しようとするものでもありません。すべての人にトラウマ体験の影響があるかもしれないということを念頭に置いてケアを行おうとする考え方です。

つかみにくくて、語られにくい、でもとても多くの人が経験しているものだから、みんながトラウマ体験を持っていることを前提にして考えてみよう、ということです。TICを学ぶことにより、トラウマに配慮したカウンセリング姿勢を身につけて、適切にクライエントに向き合うことができ、支援者自身も心理的安全を確保できるようになります。

 講座情報

受講料:12,000円(税込)
会場: リカレント新宿
講師: 笠置佳央先生(公認心理師・精神保健福祉士)
定員: 約30名

※最少催行人数5名

お申し込みはこちら >

 

講師紹介

笠置佳央 先生 Yoshiteru Kasagi
公認心理師/精神保健福祉士
上司がうつ病で倒れる経験からメンタルヘルスに関心をもち、人事職の傍ら社内EAPとして従業員のメンタルヘルス向上に寄与。EAPの有用性を感じ人事職の経験を活かした対人・組織支援をするために独立し「カウンセリングあすいき」を開業。産業領域のみならず、大学相談室や被災地支援・惨事ストレスケアにも活動中。

 

2.「「フロイト・ユング・アドラーの名言でカウンセリング名人を目指すセミナー」」

 日程

<ZOOMオンライン開催> 

2023年2月25日(土)17:30~20:20

 講座の背景と内容

EMCAのみなさん、カウンセリングの答えを求めて彷徨っていませんか?
もし彷徨っていてもご心配なく。それで良いのです。カウンセリングとはクライエントという物語をともに彷徨うことがスタートだからです。
ただ、下手な迷い方をしてしまうと、クライエントを苦しめるだけです。大事なことは上手な彷徨い方、迷い方です。

マスターセラピストと呼ばれる、フロイト、ユング、そしてアドラーの「名言」から、クライエントを幸せにできる上手な迷い方を見つけませんか?名人になれるチャンスは、今あなたの目の前にあります。

【本書の内容】

複雑な社会に生きる人間は、その複雑な環境に合わせて、心も脳も複雑になりました。人間の脳は、いわば「迷う能力がある脳」。人間は迷いながら生きるように作られ進化した動物ですが、迷いイコール不幸なわけではありません。

近代的な心理カウンセリングの原点と言えるS.フロイトとC.ユング、そしてブリーフセラピーおよび自己啓発の原点とされるA.アドラー、彼らの名言に立ち返ることで、人とは何か、生きるとは何か、そして人に響く言葉とは何か、を再考する本です。

「幸福になる方法は、自分で実験してみなければ分かりません」(フロイト)
「外側を見る人は夢見ます。内側を見る人は悟ります」(ユング)
「人生最大の危険は、用心しすぎることです」(アドラー)

本書では、次の4つのベクトルから、人・人生・響く言葉について学べます。

第1章 幸せへの迷い
私たちを不幸にする要因から離れ、幸せにする要因に近づくための名言を学びます。

第2章 やる気への迷い
やる気を奪う「できない」という思いを吹き飛ばす名言を学びます。

第3章 自己肯定感への迷い
自己肯定感を維持するために習慣にするべきこと、やってはいけないことを学びます。

第4章 人間関係への迷い
私たちが人に影響されてしまう秘密と上手な独立について学びます。

【こんな方におススメ】

・カウンセリングの「勘所」が今ひとつ掴みきれていない方
・自分のカウンセリングの限界を超えたい方
・カウンセリングを学びすぎて「学派・方法論の迷子」になっている方
・カウンセリングを原点から学び直す手がかりがほしい方

【今回の学びはカウンセリングの実践にどう活かせるか】

心理療法家の名言は、クライエントへの対応の参考にできます。
クライエントの心に響く、あなたの一言を磨く参考書として使ってください。
ただし、「コピー」は厳禁です。歌と同じで多くの場合は劣化コピーになるので…。

【この学びでこんなことができるようになる】

この本を繰り返し読み込むことで、クライエントの迷いを理解するための考え方が身につきます。事例と向き合う時にこれまでとはまったく違うものが見えてくることでしょう。

 講座情報

「フロイト・ユング・アドラーの名言でカウンセリング名人を目指すセミナー」

2023年2月25日(土)17:30~20:20
ZOOMオンライン開催

第1部:17:30~18:50 EMCA会員のみ対象
「フロイト、ユング、アドラーがたどり着いた人生の答えとは何か?
カウンセリングの鉄板法則」

第2部:19:00~20:20 
杉山先生の心理学サロンとコラボ開催
「人生の答えの導き方…名言に学ぶ上手な迷い方」

形式:ZOOMオンライン開催
受講料:11,000円(税込) 書籍つき(送料込み)
講師:杉山崇 先生
eMC資格更新ポイント:6P付与

※受講料に『人は迷いをどう解きほぐせるか』の書籍がついています
※2月15日までにお申し込みいただいた方には事前に書籍をお送りします(送料受講料込み)
※第1部はEMCA会員のためだけの時間、第2部にはサロンメンバーも合流

お申し込みはこちら >

 

講師紹介

【講師 Profile】杉山 崇 先生 Takashi Sugiyama
精神科、教育、福祉、産業など各領域の心理職を経て日本学術振興会特別研究員に。神経(脳)活動・心理過程・社会的関係の相互作用を考慮したうつ病研究を行う。「心理学で幸せを増やす」をテーマに教育研究および心理・キャリア相談に従事する一方でテレビや雑誌などメディアを通じた啓発活動の実績も多数。

 

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