1.「トラウマインフォームドケア(TIC)の理解と実践」
日程
<ZOOMオンライン開催>
2024年8月31日(日)10:00~15:50(5時間)
講座の背景と内容
日本でもトラウマインフォームドケアという言葉が、見聞きされるようになってきました。“トラウマの理解に基づくケア”などと説明され、その概念も漠然と知られるようになってきているものの、具体的に現場のどのような実践のことを指しているのか、どのように現場に導入していけば良いのか、まだまだ日本の各領域において、試行が始まったばかりです。
トラウマとは狭義では危うく死にそうになったり、重傷を負ったり、性的暴力を受けたりする出来事のことを指します。PTSDの診断には、この狭い意味での「トラウマ」を体験していることが前提になります。
広い意味での「トラウマ」は、本人にとって身体的または感情的に有害で、長期的な影響を与える体験を含みます。たとえば、子どもの頃の両親の別居、家族の精神疾患、家族の自殺、貧困、いじめなども広い意味での「トラウマ」に含まれます。今回の研修では、この広い意味での「トラウマ」も含めてトラウマとして扱います。
トラウマ・インフォームド・ケア(TIC) とはトラウマの影響の理解と適切な手法で対人
援助をするということ。近年、アメリカや欧州を中心に注目を集めているアプローチ方法
です。セッションにおけるカウンセラーのかかわりが、意図せず当事者のトラウマを再
び思い出させ,“再トラウマ体験”として心に傷を負わせてしまうことがあります。
本研修を通じてトラウマインフォームドケア(TIC)という概念や理論を確認し、EAP領域などでの実践をイメージしながら、トラウマインフォームドケアの普及の可能性を探っていきます。トラウマをどのように扱えばいいのか不安を抱えているカウンセラーの方、トラウマのケアや支援に興味のある方、ぜひ一緒に学びませんか?
【学習内容】
Program1(2.5時間)
・トラウマティックストレス
・トラウマメガネがないとなぜ困るのか
・トラウマ反応~3F~
・トラウマの中長期的影響
・PTSD
・複雑性PTSD
Program2(2.5時間)
・トラウマインフォームドな見方
・ACE(逆境的小児期体験)と健康リスク
・TICの視点で変わる見立て
・TIC4つのR
・支援者のトラウマ
・安心安全な関わり
【こんな方におススメ】
・身の回りにトラウマティックな体験をした人がいて、力になりたいと思った経験のある方や、カウンセリングでトラウマのケースを扱っている方。
・トラウマについて学びたい方
・ただし、ご自身にトラウマティックな体験をお持ちの方は、医師と相談のうえで慎重にご判断ください。
【この学びでこんなことができるようになる】
トラウマ体験があるからといってすべての人がPTSDを発症するわけではなく、トラウマに特化したケアが必要になるわけではありません。しかし、精神疾患の診断がつかなくても、トラウマの影響は私たちの感情や行動や身体的反応のパターンとして残っていることが珍しくありません。
トラウマインフォームドケア(TIC)は、トラウマ体験を聞き出だそうとするものではなく、トラウマ体験があるとわかっている人にだけ特別なケアを提供しようとするものでもありません。すべての人にトラウマ体験の影響があるかもしれないということを念頭に置いてケアを行おうとする考え方です。
つかみにくくて、語られにくい、でもとても多くの人が経験しているものだから、みんながトラウマ体験を持っていることを前提にして考えてみよう、ということです。TICを学ぶことにより、トラウマに配慮したカウンセリング姿勢を身につけて、適切にクライエントに向き合うことができ、支援者自身も心理的安全を確保できるようになります。
2.「鈴木先生のカウンセリング体験講座」
日程
<来校スタイル>
2024年9月18日(水)19:00~21:30
講座の背景と内容
メンタルヘルスカウンセラーとして自己理解を深めるために、
終了後、陪席者(見学者)
クライエントの方は自己理解を深めて自身と向き合いながらカウン
クライエント体験の対象者は、
■学習内容
・50分間のカウンセリング体験
(本当のクライエントとしてプロのカウンセリングを受ける体験)
・
■定員
①クライエント体験 1名のみ
②ワークショップ陪席参加 8名まで
*
*
*
*ワークショップ陪席参加の方には、
講座情報
WORK SHOP「鈴木先生のカウンセリング体験講座」
日程:
2024年9月18日(水)19:00~21:30
受講料:5,500円(税込)
会場: リカレント新宿
定員: 8名
講師: 鈴木改士先生(公認心理師・PSW・社会福祉士)
※eMC資格更新ポイント:4pt付与
※最小催行人数:クライエント1名を含む合計5名
講師紹介
鈴木改士先生 Kaishi Suzuki
公認心理師/医療や産業保健分野でのカウンセリグに長年従事している。
3.「箱セミナー」~人間関係の問題が起こるメカニズムと解決に向けたフレームワーク~
日程
<来校スタイル>
2024年9月22日(日)&9月29日(日)の2日間(6時間×2)
10:00~17:00
講座の背景と内容
人間関係の問題がきっかけで深く悩み、体調の不調や精神疾患に陥っているクライエントと対話をする機会を経験されている方も多いのではないでしょうか。
職場には、顧客、上司、同僚、部下、ビジネスパートナー、といった立場の違いがあると共に、一人ひとりが異なった考え方や意思を持っており、難しい人間関係が存在します。また、プライベートでは、配偶者、親、兄弟、子供、義理の親戚、友人・近所といった、職場には存在する「サービスと対価」の関係はなく、よりデリケートな人間関係が存在します。
人間関係の問題に費やされる労力、コスト、時間、精神力、集中力…これらは莫大なものになっていて、時にはその問題に関わる人々の成功や幸せさえも犠牲にしてしまうのです。
【箱セミナーとは】
今から40年前、米国の哲学者で、行動心理学の権威テリー・ワーナー教授の元に集まった研究者たちは、「自己欺瞞」の原因と、そこから生じる問題に対する解決策を探し出し、「箱セミナー」を創り上げました。セミナーでは、この自己欺瞞を「箱」という非常にシンプルな喩えを用い、職場やプライベートにおける人間関係の問題の本質と、そのメカニズムを論理的にひも解いていきます。
「箱」に入ることで、自分や他人にどのような影響を与えているのか、そして、どのようにして「箱」から脱出するのか等を体感します。
https://arbingerjapan.com
(アービンジャーインスティチュート・ジャパン 公式サイト)
【このようなことを学びます】
・自己欺瞞「箱」の理解を深める(内向き・外向きのマインドセット、箱に入るメカニズム、箱のタイプ、共謀の仕組み)
・箱から出るための4つのステップを学び、相手との関係性の振り返りを行う
・箱に入っている相手に、どのように変化を促すのかを学ぶ
・箱の外へ向かうフレームワークを学び、参加者同士で相手の目標、課題、期待、悩み等を理解するエクササイズを体感する
【このような方におすすめします】
・人間関係の問題を感じている方
・人間関係の問題を持つ人との関わりがある方、カウンセリングに役立てたい方
・企業で人事や組織開発、人材開発部門に従事されている方
講座情報
「箱セミナー」~人間関係の問題が起こるメカニズムと解決に向けたフレームワーク~
日程:
2024年9月22日(日)&9月29日(日)
10:00~17:00
受講料:25,000円(税込)
会場: リカレント新宿
定員: 5名
講師: 斎藤 実 氏(eMC)
※eMC資格更新ポイント:10pt付与
※最小催行人数:2名
講師紹介
斎藤 実 Minoru Saito
ITコンサルティング会社(東証プライム上場)勤務
金融系SEとしてグローバル系のシステム開発、顧客常駐型プロジェクト推進等を経験した後05年~現在はスタッフ部門にて人事・人材育成、組織開発、内部統制活動、業務管理等を担当後、HR系室長。・アービンジャー・インスティチュート「箱セミナー」公認ファシリテーター
◆EMCAスキルアップ研修のお問合わせ
info@emca.or.jp(メールにてお願いいたします)